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2025.04.15
「なぜ今、家賃が上がっているのか?不動産のプロが解説する“地価と家賃”の関係」
家賃が上がる背景には“地価”の上昇がある
2025年現在、東京23区を中心に全国的に家賃が上昇しています。背景にあるのは「公示地価(こうじちか)」の上昇です。
この“公示地価”とは、国土交通省が毎年1月1日時点の土地価格を基準として発表するもので、全国約26,000地点を対象に、国家資格を持つ不動産鑑定士が評価します。2025年のデータでは、全国平均で前年比+2.7%、東京23区ではなんと +11.8% と、大幅に上昇しました。
特に人気エリアでは、中央区・港区・目黒区などが二桁上昇。これは土地価格が上がったことで、物件を所有するオーナーのコストも増え、家賃にも転嫁されやすくなっているという仕組みです。
主要エリア別の動きと今後の見通し
例えば、弊社の取り扱いエリアである
⭐ 東京23区:家賃はこの2年で過去最高値を連続更新中
⭐ 町田:多摩地域でも安定した上昇基調、都心からの移住で需要増
⭐ 船橋:地価が前年比+11.2%、都心アクセスの良さで人気が急上昇
⭐ 大宮:利便性の高さと再開発により地価・家賃ともに上昇中
⭐ 立川:西東京のハブとして街の魅力が上昇、家賃もじわじわ上昇
家賃が高騰しているのは都心だけではありません。都心の価格上昇に引っ張られるように、郊外でも“確実に”値上がりの波が押し寄せています。これは一時的なトレンドではなく、人口動態、都市開発、土地価格の複合要因による構造的な上昇だといえます。
「今」動くことが、損をしない第一歩になる
家賃に「セール」や「割引」があるわけではありません。むしろ、今の相場が“今後の最低ライン”になっていく可能性が高いのです。
この変化は、家を探しているお客様だけでなく、不動産の仕事に関心がある方にも重要な気づきになります。価格の動きに敏感になり、今後どのようにお客様へ案内するか、将来のためにどんな提案ができるかを学ぶチャンスでもあるのです。
弊社では、こうしたデータに基づく提案を大切にしています。今後お客様と信頼関係を築いていくうえで、ただ「おすすめです」と言うのではなく、「なぜ今なのか」を説明できる人材を育成しています。
この仕事を通じて、不動産市場の面白さと社会の動きのつながりを体感してみましょう。。。!!